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【海外レポート】ドイツではどんな鍼が流行してる?(前編) [2009.05.25]

世界ではどのような鍼灸、そして手技・マッサージが行われているのだろうか――そんな東洋医学の治療家なら誰もが興味を抱く海外事情についてレポートしていきたい。その第1弾として、ドイツではどのような鍼が流行しているのか、またどんな手技が併用されているのかをセイリン株式会社海外営業部・ミュンヘン駐在員事務所北川裕康氏に聞いてみた。

――今、ドイツで鍼はどのような印象を持たれているのでしょうか。

 

北川 一般的にドイツでの鍼の認知度は日本同様に高く、近年では自然的な治療への関心から、鍼への注目度が一層高まってきています。

 

鍼の位置づけで日本と大きく異なる点は医師の間で鍼治療が広く取り入れられていることですね。ペインクリニックや整形外科はもちろんですが、一般内科、産婦人科、眼科、皮膚科、耳鼻咽喉科、歯科など、さまざまな診療科で鍼治療が通常治療へのオプションとして提供されています。

 

また、ドイツではハイルプラクティカーと呼ばれる自然療法家によっても、鍼治療が行われているため、他の欧州諸国に比べ、鍼治療が盛んに行われています。
 

――ドイツではどのような鍼が流行しているのでしょうか。

 

北川 ドイツでの鍼治療は、ほとんどが中国式鍼灸のスタイルです。鍼は鍼管を使用せずに、日本に比べやや太めの(番手)3番~8番、長さはやや短めの5分~1寸(15㎜~30㎜)が使われ、治療理論も中国伝統医学に則って行われています。

 

 

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――浅く刺すような、いわゆる「日本式」の鍼は行われていないのですね。

 

北川 経絡治療など、一般的に日本式鍼灸と呼ばれている治療法を実践している先生方もいらっしゃいますが、ごく少数です。また、耳鍼療法が盛んに行われており、耳への刺鍼が治療の際に重要視されています。

 

冒頭の写真は、Dominiki Irnich MD, PhD(ドミニク・アーニッヒ教授)がミュンヘン大学麻酔学科総合ペインセンターで鍼治療をしている様子で、右の写真もそうなのですが、やはり耳鍼を行っています。

 

 

 

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――ドイツでは、どのような患者さんが鍼の治療を必要としているのでしょうか。


北川 ドイツで鍼治療を受ける患者さんは、偏頭痛や腰痛等の筋骨格器系の疼痛管理から全身的な健康状態の調整、アレルギー体質の改善、禁煙、ダイエット等、多岐に渡り、患者さんの鍼灸へのニーズはドイツも日本も同じようです。また、日本同様に、未病治の概念を持って治療に励んでいる先生方も多数いらっしゃって、治療に取り組む姿勢は日本と同じです。

 

 

右上の写真は「MEDICA」というドイツ デュッセルドルフでの国際医療展示会で、私どもセイリンがブースを出したときのものです。多くの方が鍼を体験する様子を見て、その関心の高さを肌で感じました。

  

(次週へつづく)

 

※次週は「鍼をするのに必要な資格事情」「流行の手技は何か」などをお送りします。