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ユーラシア大陸横断のウルトラマラソンに帯同中!
熊谷一郎トレーナーのサポートレポート(3) [2012.02.20]

ユーラシア大陸横断のウルトラマラソンに挑戦する株式会社ガリバーインターナショナルの羽鳥兼市会長(71歳)、羽鳥彰人氏(27歳)、須釜武伸氏 (50歳)に帯同する熊谷一郎トレーナー。サポートメンバーの1人としてランナーのケアを担当し、走行中は自転車で伴走しています。6月20日にスタート し、8カ月が過ぎましたが、ランナーは2月13日に8000キロを走破! 現在はカザフスタンを走行中です。入国時に拍手喝采の大歓迎を受けたり、突然の 歯痛に悩まされたりと、様々な出来事に遭いながら着実に走り進むランナーたち。走行距離が重なり、ケアメニューも変更しています(※第2回はこちら)。

こんにちは。熊谷です。
 
6月20日にスタートしたチャレンジユーラシアマラソン。12月28日に10国目のトルクメニスタンに入国しました。前回は8カ国目のトルコまでレポートしましたので、今回はトルコ出国以降の出来事とケアの様子を紹介します。

 
10月29日、トルコを出国する間際、走行距離4302キロを達成しました。羽鳥会長と須釜さんが6年前に挑戦したアメリカ横断走破と同じ距離です。羽鳥会長、須釜さんは特別な思いでこの距離を通過しました。そしてまた走り出しました。ここはまだ通過点なのだと感じました。

 

 

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アメリカ大陸横断と同じ距離を走破。この挑戦、アメリカ越えは通過点です

 

 

11月1日、イランに入国しました。お酒は持ち込めない、女性は肌を露出してはいけない、治安も悪いとの事前情報があり、厳しい国と予想していました。緊張しながら入国審査所へ行くと、「WELCOME TO IRAN」と書いたポスターが貼られていました。税関所では、前税関所長と現税関所長が我々を待っていて、全員が前税関所長から花輪や花束をいただきました。ポスターの前で全員並んで記念撮影をしました。外に出ると、たくさんの人々が到着を歓迎してくれ、拍手喝采を受けながら入国しました。

 

 

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イランに入国すると横断幕で迎えられ、花束をもらうというサプライズも。一番思い出に残る入国となりました

 

 

イランでは、ランナーの須釜さん、彰人さん、サポーターの添田さんが歯痛のため歯医者へ通いました。イランの病院のシステムは日本とは違い、午前中ドクターは病院で勤務し、午後は自分のオフィスで治療を行っているようです。良いドクターはアメリカでどんどん修行し、イランへ戻るため、医療レベルはかなり高いようです。

幸い3人は予約が取れ、治療も集中的に行うことができ完治しました。特に彰人さんは、夜眠れないほど歯が痛み、痛み止めを服用していました。ランナーは日本で歯の治療を行い、完璧に準備したにもかかわらず、今回のようなことが起きたのは、ランニングの際知らず知らずのうちに歯を食いしばり、歯に負担がかかったためでもあると推察されます。歯の手入れには、糸ようじがいいようで、食後にはみんなで糸ようじを使うようになりました。これで完璧です。

 

 

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歯医者での治療。彰人さんは骨まで削る大手術をしました

 

 

羽鳥会長は股関節の痛みもあり、オフを利用してランナー3人でメディカルチェックを受けました。羽鳥会長はナタで切られるような痛みがあり夜も眠れないほどで、約1週間睡眠不足になりました。それでも1日43キロの走行を継続しました。その期間は、鍼や交代浴、アイスマッサージなどで治療を行いました。羽鳥会長の気力のすごさと意志の強さを感じました。

 

 

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病院でのメディカルチェック。股関節のテストしている様子です

 

 

走行中、沢山の方から差し入れをいただきました。温かみのある出来事として、ある日、羽鳥会長と彰人さんがケーキ屋さんでトイレを借りようとしたら、「まずはこれを食べなさい」とケーキを差し出され、「食べないとトイレを貸さない」と言われたそうです。

11月17日はイランで5000キロ走破を達成したほか、私の31回目のバースデーでした。ゴール後、5000キロ走破のお祝のあとに、胴上げをしてもらいました。

 

 

 

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誕生日に胴上げをしてもらい、感謝感激です

 

 

イランでは今までで一番長い19000キロを走破しました。イランの国民は日本で報道されているような怖いことは一切感じませんでした。逆に熱烈な応援、優しさを感じながら、あっという間にイランを通過しました。

正月はトルクメニスタンで迎えました。トルクメニスタンは一番短い走行距離でした。
イランではイスラム教が多く、クリスマスの飾りも全くなく、普段の生活と同じように過ごしたのですが、トルクメニスタンでは入国後すぐにクリスマスを祝った痕跡を見つけました。元旦は大きな花火(日本のようなものではありません)を鳴らし、祝いました。


トルクメニスタンの宿泊先は国境から200キロ弱離れているホテルでした。しかも道路は舗装が行き届いていないので、穴だらけです。そのため、ホテルにたどり着くまでに片道4時間半かかりました。ランナーおよびサポートスタッフも移動で疲れてしまうので、初のガリバー号車内泊をしました。ケアは車内とテントで行い、食事はレストランの駐車場を借りてバーベキューをしました。寒かったです。しかしみんなで食べる焼き肉はサイコーでした。

 

 

 

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テントでのストレッチの様子

 

 

その後すぐにウズベキスタンに入り、3日後には7000キロ走破を達成。フィニッシュの中国まで約半分を消化したわけです。

 

 

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7000キロ走破の記念撮影。残す国はあと2つ

 

 

さて、ランナーのケアの面では、施術者をシャッフルして治療を行うようになりました。これは羽鳥会長の提案です。ランナー1人につき30分前後治療するのですが、終了後もう1人の施術者が治療を行い、治療時間はランナー1人につき計1時間ほどになります。利点としては、施術者によって治療のやり方が違うので、1人の手が届かないところもカバーできること、同じ施術者が1人で長時間行わないので集中して治療できることなどが挙げられます。
また、早朝ケアも開始しました。出発の2時間半前から約1時間ケアをします。早いときで朝4時半から始めたこともありましたが、これを行ってから、ランナーのコンディションもよくなり、現在も継続しています。

この期間の故障は、股関節痛、腰痛、第4・第5中足骨関節炎などがありました。いずれも、ランニングを休むことなく完治し、現在は良好です。治療方法は、円皮鍼を使用しました。ランナーは長い鍼を最終手段と考えていることもありますが、円皮鍼で痛みやアンバランスを改善します。会長は頚部や腰部に取穴します。


トルコの終わりからトレーナーが1人チェンジし、鈴木大樹(鍼灸師)が参加しました。長野式治療法を参考に治療を行っているようで、サポートスタッフもこれからどんどん治療法が増え、技術が上がっていくと思います。

現在、日中の気温は氷点下20度~30度です。そんななかをランナーは走っています。

チャレンジユーラシアマラソンのホームページです。応援よろしくお願いします。
http://challengemarathon.com/

 

 

熊谷一郎(くまがい・いちろう)
1980年、青森県生まれ。青森山田高校卒業後、東京スポーツ・レクリエーション専門学校卒。株式会社テン十字グループ勤務を経て北東北東洋医療専門学校、東京メディカルスポーツ専門学校講師。2005年、2006年、2007年のFIFAクラブワールドカップにてレフリートレーナーを、東京電力女子サッカー部マリーゼにてヘッドトレーナーを務めた。現在は八戸中央接骨院所属、富士大学サッカー部トレー ナー。

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