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千里の道も 一人から!鍼灸受療率アップ大作戦!

◆募集します!◆
「鍼灸受療率アップ大作戦!」の一つとして、『鍼灸FACTBOOK』改訂のプロジェクトを立ち上げます。改訂版に記載したいことを下記にご連絡ください(現在の内容は、月刊誌『医道の日本』2017年12月号 P.14の表をご参照ください)。もちろん、ほかの「大作戦!」の案もぜひお寄せください。
●締切:2018 年1 月22日(月)
●送付方法:郵便、またはFAX、メール
●住所:〒108-0075 東京都港区港南2-4-3 三和港南ビル5F 
          医道の日本社東京支社編集部 受療率アップ大作戦! 係 
  FAX: 03-5461-3054 
  メール: toukou@idojapan.co.jp

 

第5回 「鎮痛剤アレルギーで痛みを我慢してしまうHさん」

●「初めて患者」DATA●
H.Tさん。48歳。奈良県在住、大阪市内で建物の点検報告書作成業務に従事。 半年ほど前から徐々に左の示指付け根に捻挫らしき症状が起こった。2カ月前に比べて太ったことが気になる。

●治療院名・施術者名●
関西医療学園専門学校附属鍼灸院・前田順一郎氏

前号の「鍼灸受療率アップ大作戦!」で読者からの提案を募集したところ、さっそく業界団体の理事よりメールにて提案が届き、直接会って話を聞いた。内容は後日報告するが、この「大作戦!」から大きなムーブメントが起こることを期待したい。
さて、今回の患者は、「大作戦!」第3回、第4回で協力してくれたイラストレーターH.Mさんの妹、H.Tさんである。奈良県在住で、大阪市内に勤務しているので、大阪市内の治療院なら勤務後に行くことができるとのこと。前回登場したAcuPOPJの堀口正剛氏、森下輝弘氏に大阪府鍼灸師会、大阪府鍼灸マッサージ師会会員の紹介を依頼すると、複数人の協力者を挙げてくれた。また、AcuPOPJ鍼灸師卒後臨床研修医療人研修講座に関する会議の折に養成施設の教員に呼びかけてくれたという。そのなかで坂口俊二氏(関西医療大学)が紹介してくれた前田順一郎氏(前田鍼灸院)が今回の協力者となった。

【専門学校附属鍼灸院での大作戦!】

  前田順一郎氏は臨床歴27年で、大阪府岸和田市で開業している。今回の「初めて患者」であるHさんに都合を聞くと、勤務後に前田氏の治療院に行くのは難しく、前田氏が非常勤講師を務める大阪市の関西医療学園専門学校附属鍼灸院なら20時スタートで可能とのこと。坂口氏から同校鍼灸学科長の武田貴司氏に依頼してもらい、諸々の調整を経て、同校附属鍼灸院での治療、取材の許可が下りた。地道な一歩から始めた「大作戦!」は、今回、専門学校の協力を得て決行することになったのである。

  関西医療学園専門学校は1957年創立の老舗校。附属鍼灸院はベッド12床を有し、施術科は1,100円である。附属鍼灸院は学生が臨床実習を行う場であるため、施術料が安く設定されている。このことも世間一般には認知されていないだろう。同校では専任教員と前田氏のようなベテラン開業鍼灸師の指導のもと、丁寧な問診、診察が行われる。武田貴司氏によると、口コミで来院する患者が多く、この日もベッドは予約で満床だったのだが、なんとか融通してもらった。

  Hさんを迎える前に、同校にて前田氏と打ち合わせをする。前田氏は経絡治療を学び、現在は森本式鍉鍼(イトウメディカル社製)を用いて気を動かす治療をメインとしている。「大作戦!」については前田氏から次のような指摘があった。

前田  司馬遷の『史記扁鵲倉公列伝』六不治の6番目に「巫を信じ医を信ぜざるは、六不治なり」とあります。私はこれを「信無き者に鍼するなかれ」と理解しています。だからこの企画自体、少し無理があるのでは? 受療率を上げるには業界団体に働きかけて、外への発信が必要でしょう。

編集Y  ご指摘のとおりです。そういったご意見も今後この企画に反映して、ブラッシュアップしていきます。

  鍼灸が必要な人に信じてもらい、自ら「鍼灸治療を受けてみたい!」といってもらえるような「大作戦!」を考えたい。

【鈍感だと勘違いしていた】

  最寄りの地下鉄あびこ駅までHさんを迎えに行き、道すがらHさんの話を聞いた。一番気になるところは左示指の付け根あたりの捻挫のような症状だが、以前頚椎ヘルニアを発症したときに処方されたボルタレンやロキソニンにアレルギー反応を起こし、鎮痛剤を飲むことができないという。取材日の時点ではビタミンB12を摂り、病院でのリハビリに通っているとのこと。

  前田氏の鍼灸院と同じように治療を受けてもらうため、前田夫人の珠恵氏(鍼灸師)が助手を務める。患者着に着替えたHさんはベッドに座り、問診票に目を通した前田氏がHさんに尋ねていく。頚椎ヘルニアや薬のアレルギーのことは問診票に記入されていない。

 

つづきは、雑誌「医道の日本2018年1月号」でお読みください。