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編集部チャレンジ企画 鍼灸受療率アップ大作戦!

第9回 業団の若手理事たちがとことん語る

● 座談会出席者 ●
秋元良公氏[東京都鍼灸師会研修事業部(青年部担当)]
川井大輔氏[同会研修事業部(生涯研修担当)他]
井坂有杏氏[同会公衆衛生事業部(鍼灸普及担当)他]
野村森太郎氏[同広報委員会副委員長・「東鍼会報」編集長]

  今回で第9回を迎える「鍼灸受療率アップ大作戦!」。第4回(2017年12月号)で読者からの提案を募集したところ、いち早く「ぜひ、受療率アップ大作戦を一緒に考えたい」と連絡をくれたのが、(公社)東京都鍼灸師会(以下、東鍼会)の川井大輔氏である。昨今、若手・中堅と呼ばれる鍼灸師の先生方の活躍を目にする機会が増えたが、東鍼会には、とりわけ若い年代の理事が多い。そこで今回集まってもらい、「鍼灸受療率アップのためには、どんな策が考えられるのか」について、ざっくばらんに話してもらった。

【SNSをどう活用する?】

秋元  「鍼灸受療率アップ大作戦!」の連載を読むと、いかに鍼灸が知られていないかを改めて実感します。鍼灸がどういうものなのかを情報発信していく際に、今はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の活用が欠かせません。東鍼会では、2年前にFacebook(フェイスブック)を始めました。SNSがどういうもので、どういうふうに活用できるのか。初めは真意が伝わらなかった会員の先生方にも今は理解が進んできて、「自分の活動も取り上げてほしい」という声が届き始めました。

井坂  鍼灸に関心を持ってもらうのに、SNSを使わない手はありませんよね。口コミでの評判が来院のきっかけになることは多いですが、今はスマートフォンですぐに検索できるので、口コミがSNSで広がる時代です。美容鍼灸の先生方は、若いユーザーが多いInstagram(インスタグラム)をうまく活用していますよね。写真や動画をアップしていくことで、鍼灸がどういうものなのか、一般の人に分かりやすく届けられます。

野村  検索機能や拡散力で考えたら、Twitter(ツイッター)が有効です。今年の1月に日本テレビの番組『マツコ会議』で、顔への鍼が取り上げられました。例えば、そのことを鍼灸師たちがTwitterで一気に拡散するだけでも、鍼灸を全く知らない人に知ってもらう、よい機会になりますよね。

川井  SNSで何を発信するのか分からない人もいると思いますが、一般の方に「鍼灸ってどんなものだろう」と思ってもらうには、まず「鍼灸師がどういう人か」を知ってもらうことです。あまり構えずに、自分がどんなことに興味があって、どんな日々を送っているかなど、個人的なことをどんどん情報発信すればよいと思います。鍼灸師である自分自身を発信して、関心を持ってもらう。そこから鍼灸自体を知りたいと思った人は、書籍、雑誌、サイトやブログなどでじっくりと調べるでしょうから。

井坂  SNSはライフスタイルを発信する場ですよね。「どういう治療院にしていきたいか」「どういう治療家になりたいか」を熱く語る鍼灸師もいれば、日々のライフワークについて書く鍼灸師もいるのが、SNSの面白いところです。人物への関心が鍼灸の関心につながっていきます。

野村  「鍼灸師」のイメージについては「よい」とか「悪い」じゃなくて「ない」人が多いじゃないですか。だからSNSで鍼灸師自身を発信するのはとても有効だし、別にSNSでなくても、鍼灸師それぞれの人となりが分かるような活動をするのがよいのかなと。川井さんみたいに、ラップを歌っても別によいわけだし(笑)。

川井  はい、個人的な活動で「鍼灸」のことをラップにして、YouTubeに流しています。MC名として「sinq-C」と名刺にも書いているのですが、「鍼灸」って「sing」にも見えるじゃないですか。世間の流行に乗って、うまく情報を拡散するのに、音楽は非常に効果が高いです。10代、20代に鍼灸のよさをリリックにのせて届けられたら、という思いがありますね。

秋元  業団でそういう理事はなかなかいないですよね(笑)。

【鍼灸のイメージをどう打ち出すか?】

野村  若い世代に向けて鍼灸を打ち出すときに、川井さんがラッパーをやっているように(笑)、これまでの鍼灸業界のイメージとは違う打ち出し方が必要だと思うんですね。学生の頃、講習会やセミナーの情報についても、チラシをもらったり、掲示してあるポスターを目にしたりしたのですが、どれもごちゃごちゃしていて、分かりづらかったことが心に残っています。業界全体で、シンプルで訴求力の高い表現をもっと意識すれば、一般の方にもっと伝わるんじゃないでしょうか。

秋元  野村さんは会報「東鍼会報」の編集長として、誌面をリニューアルしましたよね。カラー化されてデザイン面もおしゃれになって、すごく評判がよいです。

野村  会報は若い層にだけ向けたものではないので、スタイリッシュになりすぎないようにしていますが、「鍼灸のかっこよさ」ができるだけ伝わる誌面を意識しています。

井坂  かなり変わりましたよね。まずは手にしてもらわないと、何も伝わらないですものね。

野村  会員向けの情報誌ですが、むしろ患者さんが読めるように、待合室に置いてほしいのです。患者さんは、自分の先生がどんな団体に所属していて、どんな活動をしているのかに興味があるでしょうから、ちょっと空いた時間に読んでもらいやすいと思うんですね。そうすれば、「鍼灸師ってこんなことをしてるんだ」「鍼灸はこんなこともできるんだ」ということが、伝わるじゃないですか。

秋元  すでに鍼灸を受けている患者さんが、会報を通じて鍼灸をより理解して、家族や友人に勧めるといった広がりがありそうですよね。

井坂  会報を読んで「鍼灸師はこんなボランティアをやっているんだ」と具体的に患者さんに伝わることで、鍼灸のイメージも変わりそうです。

 

つづきは、雑誌「医道の日本2018年5月号」でお読みください。